日本エンバイロケミカルズ株式会社
キシラデコールQ&A
| 注意・トラブル対処について |
| Q27:キシラデコール塗装で発生するトラブルの主な原因は? A27:実際の塗装トラブルは、原因が一つで生じることはまれで、複数の原因が重なりあって発生すること が多いものです。 キシラデコール塗装で発生するトラブルの主な原因は次のとおりです。 1.高含水率材(乾燥不十分の材・雨天時、あるいは雨天直後)への塗布 2.塗布量・塗布回数の不足 3.他の塗料や溶剤との混合 4.低温時(5℃以下)又は高湿度(85%)での塗布 5.塗り重ね乾燥時間の不足 6.被塗布材の塗装前、塗装後の不適切な保管 |
| Q28:キシラデコールを塗装したところ、塗装見本色より薄めの色に仕上がってしまったのはどうし てでしょうか? A28: 1.キシラデコールは着色剤として顔料が含まれておりますが、これらの顔料粒子が缶の底に沈殿しています。 使用前に十分撹拌しないと上澄み液を塗装することになり、実際より薄めの色に仕上がってしまいます。 開栓する前に缶を充分に振り、棒で良くかきまぜてください。使用中も良くかきまぜてください。 2.木材の含水率が高い場合、キシラデコールの付着量が不足して色が薄く仕上がります。含水率を測定して ください。 針葉樹材では25%以下、広葉樹材では20%以下になるまで乾燥させてください。 理想的には15%程度まで乾燥させてください。 3.木材の種類(新材・古材)、樹種によって吸込みが異なったり、木肌の色が影響して、仕上がりが塗装見本 色と異なることがあります。 4.塗装前に必ず試し塗りをしてからご使用ください。 |
| Q29:キシラデコールカラレス(#101)の屋外での単独使用は、なぜいけないのでしょうか? A29:無着色タイプのキシラデコールカラレスは、有色キシラデコールの下塗り剤として設計されており、防腐・ 防虫・防カビ成分は含まれていますが、紫外線をカットする顔料が含まれておらず、長期にわたり木焼けや 変色を防止できないためです。 |
| Q30:キシラデコールワイス(#114)はなぜ屋外使用が不向きなのでしょうか? A30:キシラデコールワイスは、防腐・防カビ・防虫成分の他に耐候性の維持のために顔料(チタンホワイト)が 含まれておりますが、白色のため汚れが目立ちやすく、また、有色のキシラデコールの中では耐候性が 比較的弱い色です。 こまめに塗り替えて使用されることをおすすめします。 |
| Q31:キシラデコールを塗布した際、間違えて目的の色より濃色系の品番色を塗布してしまいました。 塗り替えは可能でしょうか? A31:キシラデコールは木目の美しさを生かす浸透性タイプの木材保護塗料のため、塗布すると有効成分や 顔料が被塗物(木材)に深く浸透し付着します。 そのため一度塗布した色(顔料)を化学的な方法で完全に取り除くことは不可能です。 狭い面積ならば木材表面に付着している色(顔料)をサンドペーパーで研磨すれば若干の色落ちはいた します。 従って、キシラデコールの品番色は塗布される前に十分に検討され、必ず試し塗りをされてから塗布される ことをおすすめいたします。 しかし、新しく塗装したての場合は、濃い色の方が耐久性があり、汚れも目立たないなどの利点があります。 |
| Q32:キシラデコール塗装後に強い横殴りの雨が降り、被塗装材の桁部位より木材抽出成分が溶出し、 雨水と混ざって漆喰壁に流れ、壁や基礎のコンクリートに涙目状に広がり淡黄褐色に汚染した。 有効的な除去方法は? A32: 1.木材に含まれている抽出成分が漆喰を流れてアルカリ汚染を起こします。 アルカリ汚染はpHが11以上になると急激に発生します。 汚染の色は樹種によって異なりますが、一般的には黄色から黄褐色に汚染することが最も多いといえます。 2.アルカリ汚染の除去は、pH7に調整した濃度2〜10%の過酸化水素(塗布すると泡が盛んに出る新品を使用 する)除去すると効果があります。 除去後時間を置いてから漆喰で再塗装する場合は、水洗の必要はありません。 しかし、除去後時間を置かないで再塗装する場合は、水洗後乾燥させる必要があります。 3.染除去が大変な場合は、汚れた漆喰の上に直接カチオン系樹脂塗料を塗装してください。 塗装方法は酢酸ビニルエマルション塗料を塗る要領で塗装してください。 |
| Q33:木材に鉄汚染が発生した場合の除去方法は? A33:鉄クギなどの鉄イオンや銅イオンが木材に付着すると変色を起こします。 鉄イオンは0.8mg/m2で黒色の 汚染を生じさせます。 この反応はタンニンなどのフェノール性水酸基と鉄イオンが反応して錯化合物(タンニン鉄)をつくり出すこと によるものです。 金属汚染はタンニンが多い樹種(マツ・カラマツ・クリ材など)やpHが低い樹種、含水率が高い木材に多く 発生します。 除去方法は、シュウ酸(5%)を塗布し、次に第一リン酸ナトリウム(5%)を塗布してください。 |
| Q34:南洋材にキシラデコールを塗ったところ色ムラが出たのはなぜでしょうか? A34:アフリカ産より東南アジア諸国から輸入される南洋材に多発する現象です。 水の中に住んでいるバクテリアによって、木材の細胞膜が部分的に食べられ、その部分でのキシラデコー ルの木材への吸収が多くなるからです。 キシラデコールカラレスで前処理(下塗り)しても色ムラを十分に防げないことがあります。 |
| Q35:合板(シナベニアなど)にキシラデコールを塗装すると着色ムラが生じることがありますが、その 原因と防ぐ方法は? A35:合板の表層ベニアに接着剤が滲みだしていることが多く、キシラデコールを塗ったとき、吸収量が部分的 に違うため斑点や着色ムラが生じたり、ときには色あせが起こります。 多少濃いめに仕上げて、目立たなくするくらいしか方法はありません。 上塗り有色品とカラレスを3:2(または1:1)程度に混合したものを下塗りし、よく拭き上げた後上塗りを行 えば多少着色ムラを防ぐことができます。 合板や集成材にキシラデコールを塗装した場合、接着剤に影響する心配はありません。 |
| Q36:キシラデコール「インテリア」を攪拌する際に注意する点はありますか? A36:キシラデコール「インテリア」を攪拌する際、缶を振ることによって生じる塗料中の泡が問題になります。 キシラデコールに比べて泡が消えにくいので、そのままでは刷毛の含みが悪く、きれいに仕上がりません。 下げ缶に移した後、泡が消えるのを待って、塗る前に再度、泡がかまないように刷毛で軽く攪拌してください。 |
| Q37:キシラデコール「インテリア」を塗装後、室内で色落ちや衣服を汚すことがありますか? A37:頻繁に手を触れる部位は、色落ちや衣服を汚すことがありますので、乾燥後ウェス等で乾拭きするか、 キシラデコール「インテリア」のカラレス、または木部用クリヤラッカーなどでトップコートしてください。 |
| Q38:コンゾランを上塗りしたとき、タンニン等の樹液のにじみ(ブリード)を防ぐ良い方法は? A38: 1.コンゾランは木材の呼吸を妨げないため塗膜に通気性を持たせております。 そのため、シミ止め用のベースホワイト(#200)を下塗りに使用した場合でも完全ににじみを防ぐことができない 場合があります。 コンゾランを塗装する前に、タンニン等の抽出成分を溶剤でよく拭きとっていただくか、脱脂乾燥木材を使用し てください。 2.タンニン等の木材抽出成分が滲出した場合に、汚れが目立ちやすいホワイトやライトアイボリーなどの淡い色 は、脱脂木材以外は避けた方が賢明です。 3.コンゾランの通気性を犠牲にするならば、下塗りにストップシーラーを十分塗装し、上にコンゾランを2回上塗 りしてください。 あるいは下塗りにウレタンシーラーを十分に拭きこんだ後、上にコンゾランを2回上塗りしてください。 |
| Q39:玄関ドアの木部にコンゾランを塗布したところ、塗布面どうしが接着してドアがが開かなくなって しまいました。これを防ぐ良い方法はありますか? A39:コンゾランの塗膜は柔軟性に富み木材の伸び縮みに順応できるほか、通気性があり、木材に対する密着性 も優れているので塗膜の割れ、ハガレがほとんど生じません。 しかし、密着性が良い分だけ塗膜どうしが接触したときは、逆に剥がれなくなる危険性があります。 これを防ぐには、通気性を妨げることになりますが接触する面どうしの塗膜にエアゾールタイプのシリコンス プレーを塗布して防いでください。 |
| Q40:下地が見えやすい被塗材に、コンゾランの淡色系の薄い色を塗布したところ、下地が透けて完全 に隠蔽できません。この対策は? A40:コンゾランの淡色のうち、コンゾランの朱色系(サンライズレッドなど)の色を塗装する場合、顔料の止まり を良くする方法は、下塗りにライトアイボリーまたはホワイトを塗り付けた後、2回以上上塗りしてください。 コンゾランの白色系(ホワイトなど)を塗装する場合は、下塗りにグレイを塗り付けた後、2回以上上塗りして ください。 |
| Q41:木材に発生したクラック(割れ)の補修方法は? A41: 1.微小な割れは、ウッドパテで埋め込みを行い、表面をヘラで平滑にしてから、#240番手のサンドペーパー で研磨してください。 2.大きな割れは、バックアップ材(目地底に詰める合成樹脂系の発泡材でボンドブレーカーともいう)を埋めて、 目地を浅くしてから、木粉やクルミ粉を水性木工ボンドやエポキシ樹脂で良く練り合わせて埋め込み、表面を ヘラで平滑にしてください。 |
| Q42:木材の劣化や変色の原因は? A42:木材の劣化や変色はいろいろな要因が複雑にからみあって生じます。 日光(紫外線)によって木材表面は「日焼け」を生じ、さらに雨水によって溶脱されて「ヤセ」「灰化」が生じ ます。 ある種のカビは陽のあたる条件でもよく繁殖し、木材表面や内部を黒く変色させます。 木材腐朽菌による腐れや木材害虫(ヒラタキクイムシ・ナガシンクイムシ・シロアリなど)の食害によって 木材の強度は大きく低下します。木材の劣化や変色のメカニズムは下図の通りです。 ![]() |