戸建て住宅リフォームサービスシステム技術マニュアル

【4】遮熱塗料 : 屋根用遮熱塗料塗り 『仕様bqx-7』
仕様Rxー7  屋根用遮熱塗料塗り
工程 使用塗料 標準保証期間(年間) 保証する性能
標準地域 海 岸 部
下塗材 専用浸透性シーラー 3年 2年 剥がれなし・
極度の変退色
専用プライマー
2液形変性エポキシ樹脂プライマー
上塗材 屋根用遮熱塗料

@.適用範囲
   新生瓦(着色石綿スレート瓦・セメント瓦・波形スレート)、
金属屋根、カラー鉄板、トタン屋根。
   ※日本瓦・釉薬瓦・モニエル瓦は避けて下さい。
A.旧塗膜面の確認 : 旧塗膜面の種類の確認(旧瓦仕上塗料の種類の確認)
  ※旧仕上げ塗膜の種類によっては、溶剤形遮熱塗料の溶剤で軟化・膨潤したり、旧仕上げ塗膜に
   残存した溶剤の影響で膨れたりすることがあります。試験施工するなど十分に確認して下さい。
   劣化程度の確認(劣化程度の確認)

    A : 塗膜表面の劣化
    B : 塗膜内部の劣化、一部鉄面を含む劣化
    C : 素地を含む劣化、鉄面を含む劣化
    D : 著しいカビ・藻
   これらの劣化現象が複合して発生している場合は、程度の悪い方の劣化と判定し処理する。
B.下地調整
   旧塗膜の種類と劣化程度の確認後、劣化程度における下地調整(面の処理、高圧水洗、
   面の調整)の種類は表−1aによる。
表−1a  劣化程度における下地調整の種類
劣化程度
塗膜表面の劣化 塗膜内部の劣化
一部鉄面を含む劣化
下地を含む劣化 著しいカビ・藻
現象 汚れ・変退色・光沢低下
・白亜化・白化等
われ、ふくれ、はがれ
、浮き、剥離
摩耗・腐食・クラック
エフロレッセンス等
著しいカビ、
藻の発生


調
面の処理 4種ケレン
素地を傷つけないように、
ワイヤーブラシ・研磨紙等
で塗膜の表面の汚れ・付着
物を除去する。
3種ケレン
ディスクサンダー、スクレパー、
研磨紙等により劣化し脆弱な
部分、錆を除去し、活幕は残す。
2〜3種ケレン
ディスクサンダー、スクレパー、
研磨紙等により既存塗膜(劣化
膜・活膜)錆を全面除去する。
カビ取り剤によるによる洗浄
高圧水洗
面の調整   防藻・防カビ処理液にて
殺菌処理を行う

C.塗装種別
下地処理の種類における塗装種別は下表ー1bによる。その選定は特記による。
表−1b  下地処理の種類における塗装種別
工程↓ 種別→ T U V
下地調整 C・下地を含む劣化
(2・3種ケレン)
B・塗膜内部の劣化
一部鉄面を含む劣化
(3種ケレン)
A・塗膜表面の劣化
(4種ケレン)
下塗り1回目
下塗り2回目
上塗り1回目
上塗り2回目
遮熱塗料は膜厚により遮熱効果が左右されるので、塗り回数は省略できない。
 必ず、標準塗装仕様に基づいて施工する。

D.新生瓦の塗装工程
  遮熱塗料の新生瓦の工程は表ー1bによる。
表ー1b  遮熱塗料の新生瓦の工程
工 程 施工用具 希釈剤 希釈率
(%)
塗付量
kg/u
塗装間隔
下地調整 現場の状況に応じて劣化程度がA・B・CまたはDに該当する場合は、B下地調整による。
高圧水洗は劣化程度に関係なく共通して実施する。
下塗り 専用浸透形シーラー ウールローラー・刷毛
エアレス
無希釈 0 0.13〜0.15 8h〜7日
上塗り1回目 屋根用遮熱塗料 ウールローラー・刷毛
エアレス
塗料用
シンナー
5〜15 0.11〜0.13 2h以上
上塗り2回目 屋根用遮熱塗料 ウールローラー・刷毛
エアレス
塗料用
シンナー
5〜15 0.11〜0.13
上記各数値は全て標準のもので、施工方法・施工条件により多少の幅を生じることが有ります。
 また数値は塗料製造会社の指定による。
※下塗りの材料の選定は、塗料製造会社の指定による。

D.金属屋根の塗装工程
  遮熱塗料の新生瓦の工程は表ー1bによる。
表ー1b  遮熱塗料の金属屋根の工程
工 程 施工用具 希釈剤 希釈率
(%)
塗付量
kg/u
塗装間隔
下地調整 現場の状況に応じて劣化程度がA・B・CまたはDに該当する場合は、B下地調整による。
高圧水洗は劣化程度に関係なく共通して実施する。
下塗り 専用変性エポキシ
樹脂プライマー
ウールローラー・刷毛
エアレス
専用
シンナー
0〜15 0.13〜0.17 8h〜14日
上塗り1回目 屋根用遮熱塗料 ウールローラー・刷毛
エアレス
専用
シンナー
5〜15 0.11〜0.13 4h以上
上塗り2回目 屋根用遮熱塗料 ウールローラー・刷毛
エアレス
専用
シンナー
5〜15 0.11〜0.13
上記各数値は全て標準のもので、施工方法・施工条件により多少の幅を生じることが有ります。
 また数値は塗料製造会社の指定による。
※下塗りの材料の選定は、塗料製造会社の指定による。
E.工  法
新生瓦の場合
1.下塗りは、浸透タイプシーラーのため被塗物の形状、種類により大幅に塗布量が増減するの
  で、あらかじめ試し塗りをして確認する。
 ※下塗り乾燥後、素材の表面に濡れ感(光沢を感じる程度)が出るまでを目安にして下さい。
2.2液形塗料は、製造メーカー所定の塗料液と硬化剤の混合比を加え十分に混合し、可使時間
  (ポットライフ)以内に使用する。
3.2液形塗料の塗り重ねは所定の塗り重ね乾燥時間を守り、チヂミ、割れ、乾燥不良等の発生を
  防いで下さい。
4.塗替え時には必ず高圧水洗かブラシなどによる水洗いを実施し、付着物や劣化塗膜を除去し
  て
下地調整不備による塗膜剥離、光沢不足等の不良を発生させない。
5.塗装終了後、カラーベスト・コロニアル等の着色石綿スレート瓦の水切り部の上下の重なり部
  分に塗料が付着し、詰まっていると漏水の原因になるため塗料が付着し、詰まっている個所
  は、皮スキ、ケレン棒、カッターなどを用いてたまった塗料を除去する。
5.塗装時に発生する塗装ミストの飛散により周辺人家を汚しトラブルの原因になるため、塗装ミス
  トが飛散しないよう十分な養生を行う。特にエアレス塗装の場合は注意が必要。
6.下地調整の水洗い後は1日以上乾燥させる。
  また、カラーベスト・コロニアルなど着色石綿スレート瓦の場合、表面が雨、露などで濡れてい
  る時の塗装は、膨れ、割れ、はがれ等の発生となるため、十分に乾燥させてから塗装を行う。
金属屋根の場合
1.塗料は内容物が均一になるように攪拌する。
  2液形塗料は、製造メーカー所定の塗料液と硬化剤の混合比で混ぜ、均一になるよう十分に
  攪拌する。混合した塗料は可使時間(ポットライフ)以内に使用する。
2.塗料の薄め過ぎは隠ぺい力不足、仕上り不良となりますので注意し、所定の割合で行う。
3.刷毛塗り仕上とローラー塗り仕上が混在する場合、塗付量、表面肌が異なり色相差が出来
  るので、刷毛塗りの部分は、希釈割合の所定内で希釈を少なくして塗装する。
4.塗装完了後、汚れ、傷などにより補修塗りが必要な場合が生ずるため、使用塗料の控えは
  必ず取っておき、同一塗料、同一塗装方法で補修塗装を行う。
5.塗装時に発生する塗装ミストの飛散により周辺人家を汚しトラブルの原因になるため、塗装ミス
  トが飛散しないよう十分な養生を行う。特にエアレス塗装の場合は注意が必要。

6.2液形塗料は、製造メーカー所定の塗料液と硬化剤の混合比を加え十分に混合し、(可使
  時間(ポットライフ)以内に使用する。
7.2液形塗料の塗り重ねは所定の塗り重ね乾燥時間を守り、縮み、割れ、乾燥不良等の発生
  を防ぐ。
8.被塗面が雨、露などで濡れている時の塗装は、膨れ、割れ、はがれ等の発生となるため、
  十分に乾燥させてから塗装を行う。
E.注意事項
1.塗装場所の気温が5℃以下、湿度85%以上または換気が不十分で結露が考えられる場合
  は塗装を中止する。

2.外部の塗装で降雨・降雪のおそれがある場合及び強風時は塗装を避ける。
3.山間部、あるいは夜露の早く降りる地域では、早めに塗装を終えて十分な乾燥時間を確保
  する。(結露などにより光沢低下、ふくれ、割れ、はがれの原因となります)
4.塗装時並びに塗料の扱い時は、十分に換気を行い火気厳禁とする。
5.下塗り(エポキシ系シーラー)は、皮膚かぶれを引き起こすおそれがあり、皮膚に付着しないよ
  うに注意し、付着した場合には直ちに石鹸温水洗する。
6.製品の安全に関する詳細な内容が必要な時には、製品安全データシート(MSDS)を参照
  する。
新生瓦
下塗り 上塗り
商品名 形態 液形 商品名 形態 液形
関西ペイント エポMシーラー 弱溶剤系 1液 スーパーシリコンルーフ
ペイント(遮熱色)
弱溶剤系 1液
日本ペイント ニッペ2液ベストシーラー 弱溶剤系 2液 ファインシリコンフレッシュ
(遮熱)
弱溶剤系 2液
ロックペイント 変性エポキシシーラー 弱溶剤系 2液 シャネツロック 弱溶剤系 2液
1液
日本特殊塗料 NT浸透シーラー 弱溶剤系 2液 パラサーモ 弱溶剤系 2液
神東塗料 該当商品なし     該当商品なし    
トウペ ニューエポ21プライマー 弱溶剤系 2液 モントア 弱溶剤系 2液
1液
スズカファイン プライマーU 溶剤系 1液 クールトップ#1000 水系 1液
クールトップα 弱溶剤系 1液
大日本塗料 ケーデーエコクールシーラー 溶剤系 1液 ケーデーエコクールマイルド 弱溶剤系 1液

金属屋根
下塗り 上塗り
商品名 形態 液形 商品名 形態 液形
関西ペイント ザウルスEX 弱溶剤系 1液 スーパーシリコンルーフ
ペイント(遮熱色)
弱溶剤系 1液
日本ペイント ハイポンファインプライマーU 弱溶剤系 2液 ファインシリコンフレッシュ
(遮熱)
弱溶剤系 2液
ロックペイント 2液型サビカット 弱溶剤系 2液 シャネツロック 弱溶剤系 2液
1液
日本特殊塗料 エポラ#1プライマー 弱溶剤系 1液 パラサーモ 弱溶剤系 2液
神東塗料 該当商品なし     該当商品なし    
トウペ セラシーラーMS 弱溶剤系 2液 モントア 弱溶剤系 2液
1液
スズカファイン スーパープライマーAD 溶剤系 1液 クールトップ#1000 水系 1液
クールトップα 弱溶剤系 1液
大日本塗料 ケーデーエコクールプライマー 弱溶剤系 2液 ケーデーエコクールマイルド 弱溶剤系 1液

塗替え工事仕様一覧